エゴイズム☆キララ

綾子は閃いたように言った



「そうだ!!今から、その石川誠二という人を呼びなさい」


「ええっ!!」


「美亜が作ったカレーを食べさせるのよ」



ニヤリと企みの笑みを浮かべている



「ほら早く!」



綾子はダイニングテーブルの上に置いてあった美亜の携帯を取り



「早く電話して」



急かした



「で、でも…」


「いいから早く!!」



逆らう術を知らない美亜は、綾子の言う通りのまま石川誠二に電話をした




彼は全く迷惑な素振りを感じさせず「喜んで」と言ってくれた




電話を切ると綾子は興奮気味に尋ねた



「来てくれるって?」



コクンと頷くと綾子は



「品定めしなくちゃ」



楽しそうにキッチンへ入って行った