エゴイズム☆キララ

手伝う気になった綾子にエプロンを渡し、キッチンに案内した


泥が取り払われたジャガ芋とゴボウを見た綾子は



「これ、何?」


「ジャガ芋とゴボウ」



速答した美亜に綾子は鋭い眼光を向けた



「ひっっっ!!」



ビームで焼き殺される!



「それは見たら分かるわよ、何でこんな状態なのかって聞きたいのよ!?」


「ジャガ芋は小さくならないし、ゴボウは切り方が分からなくて…」



ゴニョゴニョ理由を話していたが、聞く気にもなれず綾子は呆れた



「はあーーー、これ程まで酷いとは!」


「も、申し訳ありませんっ」



綾子のお怒りが何時飛んでくるかと、美亜はビクビクしていた



「何でゴボウなの?」


「えっ!?カレーと言ったらゴボウでしょ」



綾子は聞いた自分が馬鹿だったと思った




カレーにどんな具材を入れても相性は然ほど悪くないが、大抵は人参と玉葱が出てくるだろう


必死に自分のカレー理論を語る美亜に手で遮り「もういい」とストップを掛けた



気を取り直し、クッキングレッスンが始まった