エゴイズム☆キララ

リビングへ着くや綾子は面倒臭そうに聞いた



「で、呼んだ理由は何!?」



美亜が恐る恐る指差している方を綾子は見た


ダイニングテーブルの上に無惨に広げられた野菜達が目に入った



「実はカレーを作ろうと思いまして…」



蚊の鳴くような小さな小さな声に、綾子の眉がピクリと動いた



「…思ったんですが、自分ではどうしようもなくて…」


「ほ〜お、それで!?」



美亜は肩を窄め俯き、恐縮に言った



「綾子様に手伝って頂きたいと思いまして」


「貴重な休みの日に!?」


「え、え…」


美亜はチロリと綾子を見た



ひえええーーーー!!!

恐ろしゅうございます



「え、えっと…たまには料理してみよっかなあ〜なんて…」



綾子は美亜から目線を外し、放置された野菜達を見た



「………っで!お礼はたっぷりしてくれるんでしょうね!?」



妖艶な笑みを浮かべた綾子に逆らえる筈もなく



「そ、それは勿論!!」



ブンブンと首を縦に振った