しょーがない!そろそろ行きますかっ!!
パソコンの電源を落とし、気合いを入れて立ち上がった
「白石さんも今から?」
そんな美亜に声を掛けてきたのは阿部さんだった
阿部さんは3期上の先輩だ
見た目は少し軟派な感じもするが、誰とでも気兼ねなく話す事が出来、意外と親しみやすい人だ
要ちゃん程ではないが長身で………美亜からみたら、たいていの人は長身なのだが…
少し茶色がかった瞳をクリクリさせる笑顔はキラースマイルだ
この笑顔に虜にされた女性も少なくないであろう
「まぁ………」
あまり気のない返事をするが、阿部は気にする事もなく
「じゃあ、一緒に行かない?」
別段断る理由もなく、行き先が同じなので素直に頷いた


