美亜は掛け布団の端を静かに捲ると、己の体をベッドの中に潜り込ませた



………あったかい…



ベッドからは要の匂いがする


要の体に引っ付くように寄り添い、目を閉じた






男の人なのに、石川誠二と居る時のように動悸はせず、反対に心が温まり落ち着く


同じ闇なのに先程とは違いホッとする


果てしない真っ暗な中に、一筋の光が差し込まれる




美亜はその光に手を伸ばし、追い求めるかのように眠りに落ちていった…