「美亜さん、終わりましたか?」
ふと瑠璃に呼ばれた
いつもだったら、ちょっとお喋りが交わったりするのだが、今日の瑠璃は黙々と仕事を熟していた
彼女も早く行きたい派の1人なんだろう
「あと、もうちょっと」
美亜はそう答えるとキーボードを打った
「じゃあ、先に行ってますね」
語尾に花を咲かせながら瑠璃も帰社していった
本当の所、既に仕事は終わっているのだ
だったら、なぜ、行かないのか
それは、せめてもの抵抗だった
あーあー、行くのメンドっちぃな
美亜はジョアンからキャンディを取り出し口に運んだ
時計が6時40分を指す頃には、数名程しか残っていなかった


