翌日以降、不整脈は起こらなかった


そして何故か、瑠璃と佐々木と3人でランチに行ったりもした



佐々木との関係は何も変わらないが、1つ分かった事がある


佐々木さんは要ちゃんの事が好き



周囲に釣られてミーハーとか、自分のためとかではなく、恋をしているという事


それと同時にモヤモヤイライラも募るばかりだった






本日少し遅めの昼食を取るため、1人で社食にて弁当を広げていると、焼き魚定食を持った綾子が目の前に座ってきた



「今日遅いね」


「まあね、1人休みだからその分が回ってきちゃって」



忙しく疲れているのは分かるが、肩をトントンと叩く綾子の姿は年寄り臭かった



「プグッ!」



その姿が可笑しくて吹き出してしまうと、怪訝な顔付きを向けてきた



「何!?」



視線だけを右斜め上に傾け



「ナニモゴザイマセン」



ごまかしておいた