エゴイズム☆キララ

要が用意してくれたトーストに、たっぷりマーマレードジャムをぬり口に頬張った



「あ〜行きたくなーい」






美亜は見合い当日まで不貞腐れていた



せっかくの休みの日なのに

何が悲しくて早起きしなくちゃいけないんだ




ホカホカ湯気立つマグカップに入ったココアを1口飲んだ



「時間大丈夫か?」



要に言われハッと時計を見ると10時半を過ぎていた



「ウヲォッ!!」



慌てて身支度を整え、新聞を読んでいる要に声をかけた



「要ちゃん行ってくるね!」



踵を返し、玄関に向かおうとしたら



「美亜…」



要に呼ばれ足を止めた