エゴイズム☆キララ

廊下を歩いていると、擦れ違う度に女性社員の視線が寄ってくる



みーんな要ちゃん見てるんだ。もう慣れっこだ



美亜はそう思いながら山中の元へ向かった





「山中さん、お待たせしました。これ何処に置きましょうか?」


「すまんな、重たかっただろう」



そう言って美亜が持っていた資料を受け取った



「いえいえ、大丈夫ですよ。半分も持ってなかったので」



美亜は隣に居る要を指した



「これで全部です」



要は自分が持っていた資料を山中のデスクの端に置いた



「鷹科主任!?」



山中は、何故これを?とでも言いたそうな表情だ



「資料室で一緒だったんですよ」



要は悟ったように言った


美亜は「あははっ」と一言添えただけだった