「な、ひどっ!!もういい、要ちゃんにはあげない」 残り1個となったモモをフォークで刺し、自分の口に運ぼうとしたら 「ごめんごめん、俺のために買って来たんだろ?」 要に手首を取られ、モモは方向転換をし要の口の中へ飛び込んだ 「あがっ!」 「よく冷えてるな」 美亜の手にフォークが握られたまま、要はカットされていないモモを全部食べた 「最後の1個なのに〜」 「これは俺のだ」 要のために買って来たとはいえ、目の前にある食べ物が他人の口に入っていくのを泣く泣く見送った