エゴイズム☆キララ




以心伝心!!



美亜は自分の意思が通じたと思った


最後にニコッとしたのは気に食わないけどね!



「佐々木さん、外は真っ暗ですし遅くなると危ないと思うんですが…」



謙遜しながらも遠回しに『早く帰れ!』と心の中で叫びながら美亜は言った



ウギョッ!佐々木さんとも以心伝心!?



黙々と食べる要に背を向け、凄い形相で睨んで来る佐々木に心の声を聞かれたと思った



「そうね………じゃあ白石さんお暇しましょうか」



佐々木は美亜にも帰り支度を促した



…へっ?



「長居しては失礼よ」



わざとなのだろうか


少しでも美亜と要を一緒に居させたくないからだろうか



「早く帰りましょう」



佐々木は美亜のバッグを取り、それを持ち主に渡した



「へや、あ、あの…」



言う!?

言うか!?


言っちまうかぁー!?



「あたし…」



負けてたまるか!!



「……此処に住んでるんです」



言ってやったー!


心の中でガッツポーズを決めた