エゴイズム☆キララ

どのくらい堪能したのだろうか



「…………美亜」



名前を呼ばれ美亜が見上げると要は呆れていた



「お前なぁ……はぁー…」




今に始まった事ではないが、喜怒哀楽の激しい彼女


朝とはえらい態度の違いだ



「朝は逃亡したくせに」


「うっ!!…ごめんなさい」



反論する余地もなく、ショボーンとうなだれた



「でっ、でもね!」



だが、ここで負けてられない



「ビックリしたの!いきなり現れたし、いきなり挨拶仕出すし!!だいたい聞いてないし!!」



朝の感情が蘇り、要の腕を掴んでグラグラ揺さ振り一気にまくし立てた



「教えてくれてもいいじゃん」



思いを吐き出すと美亜は再びしょぼくれた



「通達見てないのか?」


「…見た」



だから今日、要ちゃんが出社するのは知ってた



「最後まで読んだか?」



そう言われると…



「……たぶん…」



曖昧な返答を聞いて再び要は溜め息をついた



「読めよな」




人事異動に関する通達なんて、あまり目を通さない


本社から支店を合わせれば何千という人間がいる


知っている人だから今回は頭に入れてたようなもの


だけど、やっぱし自分に非があったのだろうか



「読めよな」



再度諭されると「………はい」としか答えようがなかった