エゴイズム☆キララ

ハッキリ言うべきか濁すべきか迷っていると


「あの、あれは…」


「美亜、帰ったのか?」



要が寝室から顔を出した



「か、要ちゃん!熱は!?」



佐々木の視線の柵から抜けるように、要に目線を移した



「点滴打ったら、だいぶ楽になった」


「良かった、それより何で佐々木さんが居るの?」



要は佐々木の方をチロリと見、



「彼女は見舞いに来てくれたんだ」



そんなのは分かっている

聞きたいのはそんな事じゃなくて…



「だから家に上げたの?」



身内以外の女性が、この聖域に入って来る事に酷く抵抗を感じる