エゴイズム☆キララ

佐々木は眉根を寄せながら



「白石さん、どうして此処に?」



それはこっちの台詞だ!



美亜はそう思ったが言葉は飲み込こんだ



「え、あ、あの…」



お見舞いに来ましたと言いたいが、家に入るなり『ただいま』と言ってしまった


それに、玄関に自分の靴を何足か出したままだ

絶対に聞かれているし見られている!



「此処は要ちゃんの家でありまして…」


「それは知っているわ」



名案が思い浮かばず、ゴニョゴニョと口籠ってしまう



「………佐々木さんは、どうして要ちゃんの家に…?」


「お見舞いよ」


「あたしもです!あたしもお見舞いに来ました!!」



美亜の発言に、更に佐々木の眉が顰める



「玄関にあったのは、あなたの靴じゃなくて?」



グエッッッ!!

やっぱり見られている