エゴイズム☆キララ

態勢を整えている美亜は、まるでウル●ラマンだ



「『トウッ』はないだろ」



いつもと変わらない美亜の様子を見て笑みが零れた





美亜は今日、初めてまともに会話をした嬉しさで



「要ちゃんだー」



衝動を抑えきれず要に飛び付いた



「まだ言ってなかったよね。お帰りなさい」



美亜は喉をゴロゴロ鳴らす猫の様に擦り寄った



「ああ、ただいま」



要も目を細めながら、じゃれ付く美亜の頭を撫でた






忘れちゃならない、ここは資料室


人気のない場所で抱き合っている2人の男女


傍から見たら逢い引きだ





今の美亜にはそんな事は関係ない


久しぶりの存在に嗅覚が反応する