「そう、参加しないのね」 佐々木は確認するように美亜を見た “誰に”とは言わないが、“要に”なのは間違いないだろう 「相手がいないんで…」 「義理でもいいじゃないですか」 無邪気な瑠璃は更に食い付いてくる う〜〜〜ん、義理か… そうなれば、思い付くのは要と一だ 自分では食べ切れない程貰って来る相手にあげて、意味はあるのだろうか お昼休みの時間が終わるまで、バレンタインネタは尽きなかった 専ら佐々木と瑠璃の語り合いだったが… 美亜は『義理チョコ』について考えたのであった