美亜が最も楽しみにしている時間―――それはお昼休み


本日も代わり映えのない午前中の業務を終え、これからお楽しみの時間



「瑠璃ちゃん、今日は外にランチしに行かない?」


「いいですね」



同意した瑠璃とオフィスの入口まで来た時



「あら、あなた達も今からお昼なの?」



微笑みを浮かべた佐々木とタイミングが重なった



「はい、今日は外に食べに行きましょうかって美亜さんと話してたんですよ」



屈託の無い笑顔で瑠璃が答えた



「そうなの?私美味しい洋食屋さんを知っているんだけど、一緒に如何?」


「本当ですか!?美亜さん洋食屋さんですって」



美亜は驚いていた


先日の事があったからではない


入社して2年、佐々木の後輩になり2年


初めてランチに誘われたのだ



「あ、よ、洋食屋さんね!うん、楽しみだね」


「ですよね!さあ、早く行きましょ」



瑠璃に促され3人でランチを取る事にした