「………わよ、ちょっと美亜、いつまで願い事してるの?ほら行くわよ」



初詣参拝のために成している長蛇の列の最前列に居た美亜と綾子は退いた



「たかだか10円ごときで長々と祈願しすぎよ」


「だって神様だもん」


「こんな時だけ神頼み?普段放置のくせに、いい迷惑よね」



あんたは神かい………?



「いいじゃん!」



望みは自分の力で叶えるものよ!


なんて超現実的な事を言っている綾子は、おみくじコーナーの輪の中に埋もれて消えて行った