沙織の迎えにより、美亜と要は鷹科の家に帰って来た



サロンに入ると、何の騒ぎかと思う程盛大に装飾が施されているではないか!



「お帰りなさい」



純子ママの優しく柔らかい声が聞こえた



「みーちゃんったら何時まで経っても帰って来ないんだから、はぁー、迷子になってるんじゃないかと思って心配しちゃったわ。沙織に迎えに行かせて正解だったわ、はぁ〜」



口調は穏やかだが言っている内容は沙織と同類である


さすが親子だ

それより首謀者は、あなただったんですね…



「そーなのよねぇ、みーちゃんって可愛いから誘拐されないか心配なのよ」



………2人共美亜バカなのね



突っ込みたい所満載だが敢えて関わらないように努めていると、もう1人の美亜バカが帰って来た



「たっだいまー!イチ兄のお帰りだよ!!」



美亜を見付けるや否や、一は一目散に美亜に飛び着いた


「ギョエーーー!!」


「ちょっと見ない間にまた可愛くなったな」



必要なスキンシップから逃れようと美亜はバタバタ藻掻いてみるが、意味を為していない


この場で真正なのは自分だけではないのだろうかと思う要であった