沙織はそんなオーラを振り撒きながら佐々木の話を遮り、エントランスに向かって歩き出した



「えっ、あ、ちょっ………」



腕を引っ張られながら後方を振り向き助けを求めたが、ゴーイング MY WAYな彼女に逆らえる者はいなかった







綾子はにこやかに手を振り、佐々木はとても悔しそうな表情で睨んでいる


沙織の視界から排除されていた阿部は、1言も発する事が出来ず傍観者になるしかなかった


要は実の姉ながら、逆らった場合の恐ろしさを幼い頃から植え付けられた所為か、大人になった今でも反抗心が萎えている





のぅわあぁぁぁーーーーーーっ!!



何年経っても美亜は、嵐の様な女王様に拉致られるのであった