エゴイズム☆キララ

1階に降り立ったエレベーターの扉が開きロビーに出ると、綾子は美亜の隣に並び、斜め後ろに居る阿部をチラリと見ながら



「これから阿部さんとデート?」



小声で楽しそうに耳打ちをしてきた



「なっ!」



そんなつもりはなく、たまたま偶然一緒になっただけで



「ち、違うよ!」



思わず阿部を見ながら否定してしまった






そんな阿部は訳が分からない様子だ

それもそうだ



「ふ〜ん」



なんだ期待外れとでも言うように綾子は、もう1度阿部を目線だけで見た



「だったら美亜も一緒に合コンに行かない?」



へっ!?合コン?



「どうせ暇なんでしょ?」



綺麗に着飾った綾子は艶のあるニヤニヤ笑みで聞いてきた