エゴイズム☆キララ

驚いた拍子に持っていたトレーが落ちそうになったが、声を掛けた人が支えてくれたため、なんとか無事を取り留めた


声を掛けた人物が少し睨みながら受け止めたトレーを渡した



「何立ち止まってボ〜っとしてるんだ?」


「ああ、要ちゃんか」



美亜の声を聞き、給湯室に居た佐々木達も顔を出した



「どうかされましたか?」



要の姿がある事を知ると、一目散に駆け寄って来た



「いや、コーヒーでも入れようと思ってね」



要は何事もなかったかのように言った



「でしたら私が入れますわ」



合コンスマイルを醸し出ながら佐々木が即反応を示した



―――しまった!出遅れた!!



「お砂糖とミル…」


「コーヒーならあたしが入れます!!」



佐々木に最後まで言葉を言わせず美亜が遮った