エゴイズム☆キララ




どのくらい呆けていただろうか


あまり時間は経っていないが、細胞が活性化された気になった


ホントに怒られるかもしれないと思いながらトレーを抱え会議室を出た






師走と呼ばれる位、社内は忙しなく誰しもが仕事に追われていた


給湯室に向かう途中、急いでいる営業課の人とぶつかりそうになったが、トレーをひっくり返さずに済んだのでホッとした



「みんな忙しそうだな」



1人小さく呟いた






ホケホケ歩いていると自分以外の声が聴こえてきた

話し掛けられたと思い振り返ってみるが、そこには誰も居なかった



「当たり前よ」



歩いて行くうちに、その声はハッキリとしてきた



「24日に賭けてるんだから」



どうやら給湯室から漏れた声みたいだ