街はイルミネーションで色取り々に飾られ、所有店からはクリスマスソングが聴こえて来る


行き交う人々は首を竦め、灰色っぽい空を見る者は居ない




美亜は誰も見上げない空を1人で見据えながら



「雪降らないかな〜」


「やめてよ!寒いじゃいない」



目の前に居る綾子に強い否定を喰らった


童心を持ち続ける美亜が羨ましい気もする



「え〜降ったら楽しいのに」


「楽しくないわよ!寒いだけじゃない」


「積もったら仕事休めるのに」


「それもそうね」



2人は街中にあるカフェで安息の一時を過ごしていた