エゴイズム☆キララ

あれだけ愛情を全面剥き出しに注いでいるのに、受け取る側はいつでも跳ね返している


いつになったら、この愛は受け取って貰えるのだろうか


それは当分先の話のようだ

…多分、報われないかもしれない



注いだ愛情の10分の1も受け取って貰えない


要は我が兄ながら、少し憐れに思えてきた





まだ床に伏せている一は美亜に向かって親指を立て



「み、美亜…腕を上げたな」



訳の分からない事を言っている



「でしょ!!」



それに答えるように美亜も親指をグッと立てた


美亜が奇怪人間なのは、こいつの影響かもしれない

いや、正しくこいつの所為だろう


2人のやり取りを見て1人で納得していた要であった