「なに静かになってんの?」
翔があたしの顔を覗く
ドキッと心臓がはねる
「な、なんもない!!」
「…不安?」
翔には何でもお見通しだ
首を縦に動かす
「俺様がついてるから大丈夫だ」
心強い言葉が耳をくすぐる
「んっ…わかってるょ…??」
「ばか。嘘つくなよ。
不安なら不安って言っていいんだよ。無理する事はない」
翔が優しくあたしを抱きしめる
「……へへ。」
思わず笑みがこぼれる
「何笑ってんだよ」
「……なんとな…んッ!?」
あたしの言葉は翔の口の中に呑まれた
急に頭が真っ白になる
「んはッ…ゃ…」
新しい空気を吸おうと口をひらくと待ってましたと翔の舌が口の中に入ってくる
与えられる快感にたまらなくなって翔のシャツを強く握りしめる
く…るしい…
顔を退けようとしても後頭部に回った翔の腕がそれを許さない
やっと離れた2つの唇
「華南…かわいい」
ドキンっと心臓が音をたてて跳ねる
「翔のばかぁ…急になんて…」
翔が優しく抱きしめる
「笑った顔やばい…」


