俺様ご主人様



「楓…さ…」


なんか…スッゴいやばい気がする


どうしよう


翔…翔…


「翔ッ…「あんた翔の何?何で一緒に寝てる訳?」


声が出ない


足が震える


翔は…いつもどうり爆睡



「…まさか、あんた翔の事好きなわけ?
ふざけんじゃないわよ!!翔はあたしと結婚すんの!あんたなんか消えて!!」


声が出ない


「今度こんな事があったら上に訴えてあんたクビにするから!!」


バンッ!


扉が閉まる


腰が抜ける…


何で…何も言い返さなかったの?


いつもみたいにキレて
すっきりしたいのに…


なのに…ッ…


大きな音で翔の目が開く


あたしを見る


「…華南…?まだ朝早えーだろ………華南?
泣いてんのか…!?」


翔がガバッと起き上がる


ビクッ


あたしの頬は濡れていた



「あ…あたし…」



走った


走って走って


とにかく翔の部屋から
離れたかった




「ふぇッ…ぅ…ぅえ…」




泣きながら…走った









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