きみのことが…

勇気にご飯を食べさせて
学校に行かせてから家をでた。




まだお昼前。



だけどいろいろしたいから…




バスに乗って彼の家の近くの
バス停でおりた。




少し歩くと彼のマンションが見えた




エレベーターで六階まで上がり
合い鍵で鍵をあけた。




中に入るといるはずのない彼が
ソファーに座っていた…





「なんで…なんでいるの?」




「来るって言ったから休んだ」




いつもと変わらない…




昨日の彼からは想像つかない




「もぅ…終わりにしたいよ」




私ははっきりと告げた。




「………………。」





彼は黙り込んでる。




また殴られることくらいは
わかっていた。





彼をしばらく見ていると
彼の手の甲に何かが流れた。





……泣いてるの?





「ごめん…ごめん、俺別れたくないよ」




泣きながら彼はそう言った。