私はもぅすぐ七歳になる弟と暮らしてる。
もぅすぐ起きてくる───
顔を見たら驚くだろぅ…
化粧で何とか隠せるかな?
いつもより濃くファンデーションを
重ねてコンシーラーで隠す
傷口はばんそうこうで隠した。
やっとの思いで化粧は完成した。
さっきよりはましだよね…
完成した頃にリビングのドアが開いた。
「姉ちゃん…ぉはよ」
「勇気ぉはよ」
「お腹すいたぁ」
顔の傷を隠していてご飯のこと
なんて忘れてた。
「ごめんごめん今から作るね」
ご飯の支度をしていても海が
頭から離れない…
話くらいしないとな。
ご飯を勇気に食べさせている間に
出掛ける支度をした。
ふと携帯を見ると着信を知らせる
ランプが点滅していた。
携帯を開くと着信が17回
全て海からだった。
メールもきてる…
海:[本当にごめん。嫉妬で頭が
おかしくなってた電話でて]
私からかけようとは思わなかった
せめてメールをしておこう
[今日家行くよ…]

