きみのことが…



私の隣に座って海は泣いてた




なんで泣くの?




泣きたいのは私だよ




体を無理やり起こして私は
玄関に向かった




「澪羅っごめん…もぅしないから」




私に声は届かなかった




家を飛び出して走った




バス停までひたすら走った…




でも鞄は海の家だ…




とりに戻る勇気なんてない




歩いて帰ろう…




そこからの記憶はない




ただ気づいたら家のソファで寝てた




体中が痛い…




顔を洗おうと洗面所に向かった




何…私じゃないよ




鏡に映る姿は私じゃなかった




無残にも顔は腫れ上がり、唇には
切れて血が固まったあと…




体中にはあざがたくさんあった