*♥先生の彼女♥*【完】




「昨日の小田が泣いた理由はわかんねぇけど、俺が好きだからキスしたんだ・・・」


先生は真っ直ぐあたしを見てそう言う。





『あたし・・・嫌いじゃない。先生が・・・好きなの』



あたしは精一杯の力を振り絞り、この気持ちが伝わるように祈った。



あたしの想い届け。


届け。


届け。





「そっか、さんきゅーな」



先生は嬉しそうに言う。



あたしは頷いた。



「あのさ、小田からキスして」



えっ??




『出来ないよー、恥ずかしい』



あたしはそう言うが先生はもう既に目を閉じている。


普段御目にかかれない、瞼が閉じられた先生の顔はとても綺麗だった。


その顔にドキドキするあたし。



本当に夢のようだな。



あんなに人気のある澤本先生とキスできるんだよ?



夢・・・なのかな??

夢ならどうか覚めないで・・・