『汚っっ!!』 「悪かったなっ!汚くて」 あたしの背後から澤本先生の少し低い声が降ってくる。 『せっ先生!!』 澤本先生は急に部屋に入って来て 高そうな黒い椅子に腰かけた。 確か…昨日はこんな豪華な椅子なかったよね? 「小田お前もその辺に座れ」 そう言って黒いソファーを指差す。 あたしはそのソファーにちょこんと浅く座る。 『あの…昨日と比べてこの部屋ずいぶん変わっていますけど…』