「そーだよっ★優姫からの遊びの連絡待ってたんだからね?」


菜々はもちろんっって顔であたしを見る。

 

『嘘ー??ごめんね、菜々』




あたしは顔の前で手を合わせて謝る。



「いいよっ!夏休みは遊ぼう!!」


急にテンションが高くなる菜々。


『うんっ』




菜々は教室の前でピタリと足を止めた。




  “32HR”




教室の前に着くとドキドキで胸の鼓動が早まった。


このドキドキは毎年経験しているけど、慣れないもの。