「その前にいつも俺の手伝いやってくれてるからお礼にこれ・・・」
先生はあたしに白いコンビニの袋に入った何かを渡した。
あたしは先生からそれを受け取ると中身を確認した。
トッポ、コアラのマーチ、パイの実、果汁グミ、小袋バージョンのポテチにメントス・・・
その他にも小さな駄菓子がいくつか底の方に入っていた。
こんなにもらっても食べきれないよ。
『あの、こんなに沢山はもらえないです・・・』
あたしは申し訳なさそうにそう言った。
「いいって!いいって!遠慮すんなよ?あ、もしかしてお菓子、嫌い?」
そう言って深刻そうな顔をする先生。
『・・・いえ、嫌いじゃないです』
あたしは慌てて答える。
「そっか、んじゃ受け取って!」
先生はニカッと笑う。
『あ、ありがとうございます』
その笑顔に負けたあたしはコクっと1回頭を下げた。

