*♥先生の彼女♥*【完】


・・・・・・??



こんな事言われたらどう
答えるべき??




『えっ?』




あたしは反応に困りとりあえず聞き返した。



「あっ!悪い、つい調子のった」



先生は手で口を隠した。


『彼女さんに作ってもらったらどうですか?』



あたしは思いついた事を自然のように言っていた。


「まぁ…そうだな…」


先生はいつもの声より明らかにトーンを落として言った。


その後の教室の空気は重くなり、仕事が終わるまで何も話さなかった。






次の日の放課後、あたしはまた先生の部屋に行く。


「小田~!今日は2年の小テストの丸つけ頼むな!これ答えと赤ペン!」


『・・・はい』


「間違えんなよ~このまえの小テストの採点苦情来たんだからな~」


先生は意地悪スマイルを見せる。



昨日の事、気にしてない・・・よね?



『この前のって・・・1年のですか?』



「ったりめぇ!5人も丸なのにバツがついてるってさ~」


『・・・ごめんなさいっ』



「いーよ」


しばらくの間、沈黙が続いた。



先生は忙しく教科書をめくり問題を解いていた。



部屋には先生のシャープペンを動かす音とあたしの赤ペンのカサッカサッという音だけが響いていた。




あたしは、昨日の事を蒸し返し、先生の機嫌を悪くしてしまうのを覚悟で聞いてみた。



『先生・・・彼女の話聞いていいですか?』




あたしは気になっていた先生の彼女について聞いてみることにした。



「あ、昨日の・・・続き??」


先生は、カナリびっくりした顔をして見せた。




あたしは静かに答えた。


『・・・はい・・・』





「悪い・・・その話はまた今度・・・でもいいか?」



先生は明らかに動揺を隠せないでいた。





『わかりました・・・』


あたしは訳解らずそう言って頷いた。