あたしは、この気持ちが何なのか分からない。
なのに好きなのかそうでないのか白黒ハッキリさすたくてしばらくの間、必死に考えこんでいた。
そのせいか、何限目のチャイムかが鳴った時に我にかえった。
あれ…??
今、何時??
あたしは慌てて教室に入って時計を見た。
時計の針は、3時30分を差していた。
嘘…
あたし今日1日何してたんだろう…
「優姫!!どこ行ってたの?」
『トイレ…考え事してたらつい長居してしまった…』
「ハハハッ!おっかしい~」
菜々はこれでもかって位の大口開けて笑った。
その時、丁度澤本先生が教室に入ってきた。
あたしの心臓は勢い増して動き出した。
「帰りのHR始めるぞ―!!席つけ~」
その言葉一つで生徒を自由に操る。
「んまー、今日の連絡特になし!!HR終わり」
先生はすぐに教室を出ようとした。
「小田は今日もよろしくな!!」
そう言って教室を出ていく先生。
教室のドアの廊下で女子達が先生を待っていた。

