結局、昨日はあまり寝れず、月は太陽を連れてきた。
キーンコーン…
『はっ!!今何のチャイム??』
「お昼だよ」
後ろの席から菜々がそう言う。
朝、菜々と学校に登校したのは覚えてるんだけど―…
その先は全く覚えてなかった。
ヤバイ…。
4時間寝てしまった。
「優姫、爆睡だったね」
なんて菜々はケラケラ笑っている。
『もう!!笑わないでよ~恥ずかしいんだから』
「ごめん、ごめん」
『まぁ、いいや。それよりお昼食べよう』
あたしは持ってきたお弁当を広げて、口いっぱいに頬張った。
おいしい…
菜々も今日は珍しくお弁当を食べていた。
「そー言えば2限の数学の時、澤本先生が…」
ドキッ…
菜々が言ったある言葉であたしの心臓はトクンと一瞬荒波打った。
"澤本先生が…"
まただ…
菜々が、澤本先生って言っただけじゃん!!
「ねぇ、聞いてる!?」
『え??』
「聞いてないしー」
『ごめん。ちょっとトイレ』
あたしは、自分の気持ちがよく分からなくなりこのままだと心臓が破裂しそうでトイレに駆け込んだ。
個室にこもり洋式トイレのふたをし、その上に座る。
えっと、
あたしが悩んでいるのは今の気持ち…だよね??
澤本先生と手が触れてドキドキしたのも、さっき菜々が澤本先生の名前出して心臓が跳び跳ねたのも、きっと…
そのー
アレだよ
急だった、から…??
じゃなくて!!
その、す…
好き!?
だから??
んーもう!!
分からない。

