しばらくすると教室の奥の方から先生が出てきて、コーヒーとそれに合うお菓子を持って来てくれた。
「はい、どーぞっ!!」
あたしの前に差し出されたコーヒー。
コーヒーのカップの受け皿には、ミルクとシュガースティックが2本置かれていた。
あと、小さな可愛らしい
スプーンも添えられていた。
気が利くじゃん…
あたしはミルクとシュガー2本を入れてスプーンでかき混ぜた。
そしてあたしはコーヒーを一口すする。
『…おいしい』
「だろ??高いコーヒーだからな」
先生はニッと口元を緩ませた。
「あ、テスト貸して」
あたしは、先生に採点し終えた小テストを渡す。
『はいっ』
「おう!サンキュー」
『あと、赤ペンも…』
あ…
一瞬だけ手と手が触れ合った。
ただそれだけだったのに先生の熱を指に感じて、ドキドキした。
えっ??
何、今のドキドキ??

