*♥先生の彼女♥*【完】




今日の澤本先生の手伝いは、



放課後、数学準備室で



コピーをした10種類のプリントを



1枚ずつ折って10枚綴りの本にしホッチキスで止めると言うこと。




それが40部。


不器用なあたしは何でこんなこと


引き受けちゃったんだろう?と少し後悔をしている。



でも、受けた仕事はちゃんと最後までやらなくちゃ。



と、一生懸命折ってはさんでの繰り返し。



目の前には澤本先生。本人


がいる。


だけど、確か…??



『先生今日、職員会議なんいじゃ…?』


あたしは、さっき先生と上田が話していた会話の気になる1文を聞いた。


「あー、6時からね」


そう言って一瞬、眉間にシワを寄せた。





『はぁ~やってもやっても減らないー』



あたしはいつしか弱音を吐いていた。




「大丈夫か?小田、もう少しだからがんばろう?」


先生は優しい声でそう言う。