「ごめん、澤モン俺バイトある・・・」
と上田に続いてほとんどの人がバイトや用事で無理だと断った。
『あたし、バイトとかやっていないので、やります』
あたしは、先生に届くくらいの声で叫んだ。
たった15日だし家も近いし・・・
「えっ?優姫まじ?」
菜々はビックリした顔であたしにそう聞く。
『うん!!家帰ってもどうせやることないからさ』
なんてあたしは笑顔で答える。
「そっか、小田が手伝ってくれるのか、さんきゅー」
先生はお得意の白い歯をキラッと輝かせて笑った。
その仕草にドキっとしてしまう。
「あ!今日から頼んでいいか?」
先生はあたしにそう聞く。
『はい』
あたしは力強く首を縦に一度コクッと下ろす。

