「優姫行くでしょ?」


お母さんの真剣な顔。


舞飛の疲れた顔があたしを見る。



『行く?どこに?』


「悠矢君のお見舞い」


お見舞い?


悠矢・・・病院にいるの?

何で?


でも、もう会えないよ・・・


会ったら


だって・・・



また思い出す、でしょ?


元彼のお見舞いに元カノが行くのおかしいでしょ?


『いっ・・・行けないよ・・・今更?どんな顔して・・・会えば・・・い・・・い・・・の?』



「優姫・・・行こう!意地ばっか張ってないで、かっこなんかつけないで、もっと正直に生きていいのよ?」


『・・・うん』


あたしはコクッと頷く。


「あ、舞飛君も行くでしょ?一緒に乗ってく?」


「いや、悪いですよ・・・」


「早く乗って」


「はい・・・お願いします」