『いいって!!解ってたし』
「何を?・・・解ってたの?」
『えっ?いずれ別れる事・・・』
「あの・・・優姫の元彼氏さん?」
そこに口を挟んできたのはうちのお母さんだった。
「あ、いえ・・・初めまして。僕は、優姫さんの元彼氏の弟の澤本舞飛です」
そう丁寧に?挨拶した。
えっ?
ちょっと待って。
元彼の弟って・・・
やっぱり舞飛は・・・
澤本先生の弟。
頭の中で何かが崩れ去るような音が聞こえた。
ハメられてた・・・
固まったあたしの隣でお母さんと舞飛は何かを話していた。
「そうなの?」
「はい、12月2日の日に連絡がありまして・・・毎日兄に付き添ってました」
「優姫・・・?ゆ・・き??」
お母さんがあたしを呼ぶ声で我に返ったあたし。
何の話をしていたんだろう?

