あたしは、朝食を食べ終えて部屋に戻りバッグを持つ。
「準備できた?」
そう言って部屋を覗くお母さん。
『うん!OK』
「じゃー行くよ」
その言葉であたしは家を出てお母さんの車に乗り込んだ。
お母さんも運転席に乗る。
「ねぇ優姫あの子お友達?」
あたしは、車の中からガラスごしにお母さんが指差す方を見る。
・・・!!
そこに居たのは、舞飛だった。
今更何の用だろう??
『お母さんちょっと待ってて』
それだけ言うとあたしは車から降りて舞飛の所まで歩いた。
『舞飛?』
「優姫・・・良かったメール見たんだ?」
『メール?ケータイ電源切ったままだよ』
「そうか・・・あの日はごめんな?」
そう言うと舞飛は深々と頭を下げた。

