『ねぇ、舞飛・・・舞飛の気持ちは嬉しいけど、舞飛は本当にそれでいいの?少なくとも、お腹の子と舞飛は無関係なんだよ?』



「いいんだよ・・・無関係なんかじゃないんだよ」



ん?


あたしの頭の中にはハテナの文字が浮かんでいる。


『どういう・・・意味?』


「なんでもない・・・あのさ、優姫・・・」


『ん?何?』


「俺、本当に優姫が好きなんだよ・・・入学式の日に俺が落としたケータイ拾ってくれただろ?その時から一目惚れでずっと好きだったんだよ・・・覚えてるか?」



『入学式の・・・黒いケータイ・・・金髪少年・・・舞飛だったの?』


あたしは、2年半前の事を思い出とともに思い出していた。


「そうだよ。俺恋とかしたことなくてさ、兄貴に相談してたんだけど・・・あっ・・・」



『嘘だぁー何かあの時、女の子の扱い手馴れてそうな感じだったもん』




「バカ!んなんじゃねぇよ」



『それより・・・舞飛ってお兄さんいたんだね』


「あぁ・・・」