「澤モンでも振られることあるんだ?」


上田は少し驚いた様子。


「あるよー!俺常に振られっぱなしー」


先生は左手で半分顔を隠しながら笑った。


キーンコーン・・・



「はーい、席つけ~!!」


先生のこの一言でみんなは席に着く。



そして、長い長い50分間が始まる。


前を見ると先生がいて


黒板の文字を見ると



先生と目が合って嬉しいのに


どこか切なくて


淋しくて


自分からは目をそらさない。



だけど先生の方からすぐ目をそらされてしまう。



それがどれほど痛いか。



先生分かる?