「大丈夫か?」 そんな重い空気を破ったのは先生だった。 『大丈夫です』 「そっか、良かった」 先生は安心している様子。 何で? あ! あたしが先生の【生徒】だからね。 ただそれだけ。 なのにあたしはさっきから変な期待をしている。 また沈黙が続く中、今度はあたしがそれを破った。 『ねぇ先生?』 「あ??」 先生は低い声でそう言う。