*♥先生の彼女♥*【完】




理科室にはホルマリン漬けの




カエルなどが飾ってあり



あたしはそれをじっと見つめていた。



あたしは、先生が戻って来るまで、これから何を先に言えばいいか頭の中で整頓していた。

だけど、いざ考えても考えがまとまらない。


怖い…


昨日見たことを言ったらきっとお別れになっちゃうでしよ?


そんなの絶対嫌だよ…




だけどね、








あたし、決めたよ…


「悪い遅くなった」



そう言って先生は理科室に入ってドアを閉める。




キーンコーンカーン・・・



6限目の授業開始のチャイムが鳴る。




『大丈夫です。先生、あたし授業行かなきゃ』


あたしがそう言う。



すると先生は


「ああそのことなんだが…6限目は佐野先生に断ってあるから大丈夫だ」



先生はニっと笑ってそう言う。






先生は気付いてないのかな?

あの日あたしが見ていたことを・・・