その時だった。 丁度良くあたしの目に入ってきたんだ。 1枚の幸せそうな写真。 あたしは目を疑った。 『・・・誰?』 無意識のうちの声になっていた。 「・・・は?」 先生が一言だけ発する。 そして、しばらくして先生の目にも映ったのだろう・・・ 「写真?」 そう呟く。 『・・・うん』 「元カノ・・・」 先生は隠さず答える。 『どうして?何で飾ってあるの??』 あたしは、その写真から目を離し一点だけを見つめたまま言う。