次は俺が、2人を見返す。



「忘れんなよ」



コイツらがいて。



小橋や咲や斎藤がいて。



それから…アイツがいて。



「桜華の会長(トップ)は俺だ」



だから俺は、この位置にいれたんだろう。



会長で在れたんだろう。



「あはは、そーだったね」

「なんで急にやる気だよ」



だったら、これからも在り続けるだけだ。



俺は2人に背を向け、ステージへと足を進めた。



全校生徒が揃う体育館。



その前に、俺は立つ。



もう慣れたものだと思っていたが、少しだけ震えた。



――――……



「零、お疲れ様っ!」

「零、さっきの考えてたのか?」



ステージからおりた俺に、克也とナギが声をかける。