貴様!何様?会長様!?




「…お前、お節介ってよく言われない?」



俺は立ち去る女子生徒の背中を見ながら言った。



「あ、よく分かりますね。こないだも言われちゃって…」

「…………」



吉野華奈は、俺と同じように彼女の背中を見つめながら答える。



そして少しの沈黙の後、



「えぇ?!」



吉野が俺の方を見た。



目をパチパチさせ、俺を上から下まで見る。



「なに不細工な顔で見てんだよ」



俺は吉野を見下ろした。



「な…だ、だって!!か、かかか…!」



か?



なに訳わからんこと言ってんだコイツ。



「あ、わ、私っ、失礼いたします会長!!」